香典の成り立ちと意味について

葬儀について

2020.06.07 香典の成り立ちと意味について

香典の成り立ちと意味について

高根沢町・宇都宮市で一般葬・家族葬・一日葬・火葬式など幅広い規模のお葬式をお手伝いさせて頂いておりますセレモニー宝典です。今回は香典の成り立ちと意味について解説させて頂きます。最後までお読みいただければ幸いです。

香典の成り立ちについて

香典は、昔は「香奠」と書かれておりました。香を供えるという意味があります。これらが転じて、香を買う代金である「香典」「香資」「香料」になったと言われております。香典の由来については研究者の間で様々な説がございます。室町時代には金銭香奠を出した記録が残っているようですが、農村部において香奠とは、食料を持ち寄ることでした。その後都市部においては明治時代に金銭香奠が一般的になりました。その後地方で大正~昭和初期から金銭香奠が一般的になったと言われているようです。貨幣経済の発展に伴い金銭でのやり取りが一般的になってきたと言えるでしょう。意外にも金銭のやり取りが一般的になったのが最近なのだなあと感じた方もいらっしゃるかと思います。

香典の意味とは?

食料香奠が一般的だった時には、仏教的に香が「仏様の食べ物」という意味から転じて食料になったと考えられています。しかしながら、現実的には葬儀の風習によるものでないかと言われております。昔、葬儀の期間において地域の人々は子供も含めて、葬家の振る舞いに与かり自分の家で食事をしなかったという記録が残っているそうです。葬家では、死者の成仏を願うための布施として、人々に食事を振る舞いました。現在でも「供養になるから」という意味合いで食事の席が設けられることがあるかと思います。こういった意味合いもあるためです。振る舞いのために、食料を大量に用意する必要があることから、親族は葬家のために食料を提供しました。これが「親族香奠」です。また、地域の人々も自分の食する分くらいの食料を持ち寄ったと言われております。
現在でも親族の香典は一般の方と比較して多額で、近隣の人々は少額になっています。これは、近隣の人々は、葬儀のために各自役割を担い多大な労力を提供していたこともあり、労働が香典の意味を持っていたと考えられます。
また、葬儀を出すと近隣の人々に振る舞いをしなければなりませんでしたが、これが多額の出費になりました。葬家や親族の負担が大きく、貧しい家では葬儀を出せないという事態も出てしまい、香奠はそうした状況に対応する相互扶助としての意味合いもあったと言われております。現在でも自分の家で葬儀を出した時の香典帳が保存されており、他の家で葬儀があると、前の自分の家でその家が出してくれた香典と同等の金額をおくるという方もおられます。香典は地域社会における義理の一つでもあり、義理を返すことは相互扶助の精神の表れと言えます。このような慣習は高根沢町・宇都宮市でも今でも根付いている地域があります。また、「組内」という近隣の人々で葬儀のお手伝いをすることもあります。こうした風習を大切にする地域もありますので、セレモニー宝典ではこうした地域の風習や慣習に配慮したアドバイスをさせて頂いております。

いかがだったでしょうか。普段何気なくお付き合いのある方へおくっている香典ですが、歴史と伴にかたちが変わり今に残っている文化の一つです。セレモニー宝典では、こうした伝統や風習を大切にしながら、現代にあったかたちでアドバイスさせて頂いております。葬儀のことならセレモニー宝典へお気軽にご相談ください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

荒井 貴大

取締役
荒井 貴大

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